せとるこの日々

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リフト付き市バス

昨日の夕方、名古屋市内を車で走った。
運転は旦那で、私は助手席に乗っていた。
連休の中日だからか、道は混んでいた。

片側2車線以上の幹線道路を走っていると、名古屋市内は路上駐車が結構ある。
私の住む町の道路は狭いので、路上駐車する余裕が無いのだが、名古屋の道幅は余裕がある。だからかな。

路上駐車の車を前方に確認すると、すぐ右車線に入る。
前に市バスが走っているときも同様に右車線に入って追い越してから左車線に戻っていた。

私たちの車が200メートル先で左折しようと左車線を走っていた時、2台前にいた市バスがバス停で止まった。
「もうすぐこっちが左折するから後ろにいようか。」
追い越さずに市バスが発車するまで待つことにした。

前にいた車は追い越したいような素振りで少し右を向いた。
だが、右車線は次から次へと車が通りすぎていく。

すると、市バスからリフトが出てきた。
「おお、リフト付きバスだ。初めて見るね。」
バスターミナルでリフト付きバスに車いすが乗るところは見たことがあったが、前を走っている市バスのリフト付きは初めてみた。

バス停には車いすでバスに乗ろうとする乗客がいた。
運転手が走ってきて、車いすの介助をしていた。
車いすも慣れたように進んでいった。

「へえー、すごいねえ。」
前にテレビで見たが、車いすが乗車した後は、運転手が車いすを乗車位置に固定するとやっていた。

リフトが閉じて、「おおー、閉じた!」と感動したが、その後もそこそこ時間が過ぎた。
車からは見えなかったが、「今ロックしてるんだろうね。」と言いながら、市バスの後ろ姿を見守っていた。

やがて、『乗降車中』のライトが消え、右ウインカーが光った。
「おお、乗車完了したんだ。おめでとう!」
お酒を飲んでいるわけではなかったが、私は喜んで拍手した。

右車線を走っている車はいなかったが、前の車も私たちの後ろにいた車も市バスを追い越さないでいた。
みんなで車いすの乗車を見守っていた気がしてほっこりした。

だが、急いでいなかったから、その光景を見届けたが、急いでいたら、「すいませんねえ。」と追い越していったことだろう。

もう少し時代が進んで、もっと簡単にリフト付きバスの操作ができる様になると、車いすの人も利用しやすいだろうし、運転手の負担も軽くなるんだろうなあ、と思った。