せとるこの日々

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いとこからのメール

アメリカの伯母の家に行きたいから連絡先を教えて欲しい、と妹からショートメッセージが来た。
伯母の旦那さんと娘さんのメールアドレスを教えた。
あとは自分でやってくれ、と妹を受信拒否設定にした。

それから2週間ほど過ぎたところでその従妹からメールが届いた。"Mom passing"というタイトルだった。
伯母が亡くなったようだ。

伯母は90代半ば。
20代でアメリカの人と結婚して西海岸に渡って70年くらい。
送られてくる子供、孫、ひ孫、玄孫に囲まれた写真はいつも笑顔だった。
知らない土地で暮らすのは大変だったろうが旦那さんと子供たちが介護して自宅で最期を迎えたらしい。
いい人生だよなあ。

葬儀で伯母の父と母の名前が必要で教えて欲しいと書いてあった。
私達の祖父と祖母の名前・・・。
思い出せない・・・。

岐阜県に住む伯父に電話して祖父と祖母の名前を聞いた。
祖父の名前はすぐ教えてくれた。
祖母は若い頃に亡くなっており、その後に後妻さんが入った。
私はその人を「おばあちゃん」と呼んでいた。

伯父はその後妻さんの名前を言った。
「そうじゃなくて、本当のお母さんの名前。」
と私が聞き返すと伯父は「何だったっけ。」と言って、大声で奥さんに尋ねた。
奥さんは覚えていたようで、「ああ、そうだった、そうだった。」と言って教えてくれた。

物忘れとはこういうものなんだなあ、と実感した。

返信すると
『パパが何も準備していなくてとても悲しんでいたけど、返信が来て喜んでいます。』
とメールが来た。
『ママの遺骨の半分を日本の実家のお墓にも納骨したいけど、できますか?』と続きがあった。

多分、自分の母だったら「面倒くさいから断っとき。」と言うだろう。
岐阜の伯父に電話して聞いたら、「少しなら入るぞ。」と言った。

伯父が言ったことをそのまま伝えた。
『よかった!じゃあ、手続きを進めて分骨の用意をしたら連絡しますね。』
というメールが来た。

伯母の遺骨を持ってくるのか送ってくるのか今のところ聞いていない。

最初のメールの宛先には見覚えのないメールアドレスがあった。
多分、妹のメールアドレスだろうか。
2通目からは私宛になっていたのでその後のやりとりを妹は知らないだろう。

母の葬儀後、
私「母の家の片付けがあるんだけど。」
妹「車を持っていないので・・・。」(行けません?やれません?)
私「役所でする手続きがあるんだけど。」
妹「平日は仕事なので・・・。」(行けません?やれません?)
と何事もやる気のない妹なので、今回の伯母の分骨についてもやる気はないだろう。
受信拒否は続けておこう。