せとるこの日々

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母の納骨

昨日、母の納骨をした。
亡くなってから約1年。
天気が良く暖かく、上着も必要なかったので、荷物が増えなくてよかった。
納骨堂には多くの人が来ていた。
天気がいい祝日だからかな。

旦那と2人で1時間前に納骨堂に着き、手続きを済ませた。
仏壇を処分した時に出てきた父の小さい骨壺も予約時に説明していたので、追加納骨の手続きも問題なく終わった。
近くのカフェでお茶をしてから開始時間まで待った。

納骨の連絡は1ヶ月前に姉と妹にした。
開始予定時間の5分前に妹が来た。
そして3分前に姉が来た。
3姉妹で会うのは20年以上ぶりだ。
旦那は結婚して初めて姉に会った。

姉は着いてすぐ妹を見て「来たんだ。」と言った。
葬式に来なかった姉が葬式には参列した妹にその言葉を言うのか?と思った。

姉の旦那さんは別の法事で不参加だった。
姉は旦那さんが東京の法事に行っている話を続けた。
先日NHKで芸人のヒロシさんとBUCK-TICK櫻井敦司さんの対談の再放送を見たのだが、「声の大きい人が勝つ」とヒロシさんが言っていた。
まさにそんな感じだな、と姉の話す姿を見てその番組を思い出した。

少しして名前が呼ばれ、法話を聞いてからお別れ勤行が行われた。
すべてが1時間くらいで終了した。

私と旦那は「じゃあ、これで。」と早々と家路についた。
姉が妹に「今どこに住んでるの?(車に)乗ってく?」と言って、妹が「はい。」と答えているのが聞こえた。

芸人の麒麟・田村さんの『ホームレス中学生』で一家離散するときにお父さんが「解散!」と言ったと聞いて、私も納骨堂を出たところで「解散!」と言いたい気分だった。
だが、性格上言えなかった。
姉は「また食事でも。」と言った。それには苦笑いして返事はせずに別れた。

夜に姉からLINEが届いた。
『あの後、妹とゆっくり話しました。母が間に入ることでお互い違った情報が植え付けられていたようです。』(原文のまま)
と書いてあった。

20年以上前に「母も妹も許さない!縁を切る!」と海外に滞在する私に電話してきて2時間くらい愚痴を聞かされて以来、姉は母と妹と連絡を取っていなかった。
私は日本に帰ってきて、姉と数回会ったが、毎回母と妹の愚痴だったので自然と連絡を取らなくなり姉とは距離を置いた。

この20年以上母の最期まで何もせずに謝罪の言葉もなく、亡くなった母を悪者にして終わらせようとする文章に目を疑った。(まあ、母もクセの強い人だったが。)
なぜ『お互い誤解していたようです。』くらいの表現にできないんだろう。
アスペルガーだとそうなってしまうのか。

やっぱり「解散!」と叫べばよかったなあ、と後悔した。