昨年から引き続き片付けをしている。
ある時、土産物の大きい靴下の中から米ドル紙幣が何枚か出てきた。
「いつか海外に行くだろうから両替はしないでおこう。」
昔は旅行から帰ってきても再両替せずにいた。
靴下の中なら泥棒も分からないだろう。
と、靴下に入れてそれを押し入れの奥に入れたまま忘れていた。
結局10数年海外に行けてない。
まあ、人生いろいろあるからな。
1月にマヤちゃんがスイスから帰省した時に東京に会いに行った。
ご両親のお見舞いに押し入れから見つかった100ドル紙幣を渡した。
すると、マヤちゃんが、
「今、昔の100ドル札って使えないらしいわよ!」
と言った。
なんと!
とっても浦島太郎な気分だった。
調べると2世代前の顔が小さい100ドル紙幣は完全にアウトのようだった。
私が持っていたのは2003年製造の印字がある。顔は大きいが白いお札だ。
青みがあるのが現行のものらしい。
「東京の方が両替しやすいだろうから試してみて。」
と私はマヤちゃんに100ドル札を託した。
数日後、『やっと空港で両替で来たわ!』というメールが来た。
これは何度か両替を試して断られ、やっと両替できたのか。
それとも時間が無くてやっと両替する時間ができたのか。どっちだ。
私は前者だと思い『何度も試してくれてありがとう!』と返信した。
で、先日時間が出来たので、名古屋駅の両替所に残りの米ドル札を持って行った。
名古屋まで行って、両替できずに泣いて帰るのはイヤだったので、行く前に電話で両替出来るか尋ねた。
「基本的に1981年以降のものでしたら大丈夫です。」
との返事だった。
持っている紙幣は1981年以降のものだった。ほっとした。
両替は問題なく出来た。良かった。
円安のおかげで少し得した気分になった。
だが、お金を持ってても使えなくなるということを学んだ。
確かに日本でも旧札は機械で読み取ってもらえないし、コンビニで偽札と間違えられるという話も聞くしなあ。
お金を靴下に入れてしまうのはやめよう。
で、片づけていると、日本の記念硬貨というものも何枚か出てきた。
だいたい500円玉で15枚くらいあった。
これは、価値があるのか?と買取屋さんに持って行ってみた。
「みんなプレミアありませんので、銀行で両替するのがいいですよ。」
笑いながら返された。
あらま。
これらも機械でも読み取ってもらえないし、普通に使うには偽物と疑われる。
10枚以上は手数料がかかるというので2回に分けて銀行で両替した。(せこい)
旧札と記念硬貨の両替で時代の流れを感じた。
これからはキャッシュレスの時代なんだなー。
幸運の2ドル札だけ残してしまった。