先週のとある平日。
夕方、仕事から帰ってまずじーちゃんと話した。
デイサービスの連絡帳にデイサービスでやった事が書いてあるので、いつも私とじーちゃんと二人でデイサービスでやった事の復習をする。
じーちゃんはやった事をほとんど忘れている。
でも、こうやって復習することは脳トレになるそうなので、いつもやるようにしている。
その後、洗濯して夕食の用意と片付けなどの家事をして、夜8時過ぎに一息ついてトイレに入った。
気にしていなかったが、家に帰ってきてからトイレに行ったのはこれが初めてだった。
トイレのドアを開けると、水びたしになっていた。
水漏れか?
なんだなんだ、としゃがんでみた。
どうやら水漏れではなく、じーちゃんが失敗したようだった。
じーちゃんはいつもデイサービスでお風呂に入る時に新しい紙パンツに履き替える。
家で間に合わなかった時に履き替えるように家のトイレに新品の紙パンツを1枚置いてある。
横に紙パンツを捨てるゴミ箱も置いてある。
その日は新品が無くなって、ゴミ箱にパンツが捨ててあった。
今までトイレを尿びたしにした事はあった。
だが、家に帰って話したときに「間に合わんかった・・・。」と申し訳なさそうに言ってくれた。
それが結構可愛かった。
だが、その日に話した時は何も言わなかった。
私が何か言うと思ったのか、失敗したことを忘れたのか、じーちゃんは何も言わなかった。
夜の8時過ぎだとじーちゃんはもう寝ている。
起こして聞いたところで忘れているかもしれないので、今回のことをじーちゃんには聞かなかった。
そろりそろりと認知症は進んでいるのだろうか。
まあ、年末あたりからのトゲのあったじーちゃんのトゲが最近は消えてきたので今回のことは問題なしとしよう。