せとるこの日々

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CVポート取り出しの話

昨年、抗がん剤治療中に腕の血管から点滴が出来なくなり、右鎖骨下にCVポートというものを入れて、そこから点滴するようになった。
抗がん剤治療が終わったらCVポートを取り出すのか主治医に尋ねたところ、
「再発したら使えるからそのままにしておきましょう。」
と、軽く言われた。
そうか、私は再発するのか、と漠然と思った。
 
先月の診察時、主治医に、
「4月にCT撮って問題無かったら、ポートを取り出しましょう。邪魔でしょう。」
と、言われた。
 
え、再発したら使えるからそのままにするんじゃないの?
4月は最後の抗がん剤点滴をしてから約1年だ。
主治医の言う再発はこの1年の話だったのか?
術後2~3年が再発しやすいと聞くので2~3年くらい入れておかないのか?
邪魔と言われれば邪魔だが、入れたばかりの頃に比べたらそう気にならない。
どちらかというと、左脇のリンパ節切除した脇の浮腫みの方が邪魔だ。
などと色々な考えが頭の中で行き交って返事がすぐ出てこなかった。
 
「ここ(診察室)ですぐ取り出せますから。
また抗がん剤が必要になったら入れられますし。」
主治医はあっさりと言った。
「万が一抗がん剤が必要になったら」とか「残念ながら抗がん剤が必要になったら」と言った方が言葉が柔らかく伝わりますよー、と心の中でツッコミながら、私は「はあ。」とだけ答えた。
 
という訳で4月に問題が無かったらCVポートを取り出すことになった。
CVポートを入れている状態だと再発を身近に感じていた。
取り出したら少し遠くに感じるようになるのだろうか。
4月が楽しみになった。