6月中旬、姉のように慕う友人から、1年ぶりの連絡があった。
お互い筆不精なので、連絡はここ十数年、1年に1回である。
この友人はトルコ共和国で働いている。
その時に連絡をくれる。
彼女から連絡があると、その年のラマダンが終わったんだなー、と思う。
電話で近況を報告しあって、病気のことを伝えると、
「死んじゃダメだよ。」
と、言われた。
「早期だから大丈夫ですよ。ハハッ。」
と答えたが、心にじわじわ来た。
じーちゃんの介護プランを作成するケアマネージャーさんが、毎月家に来ると、
「早期がんで良かったですねー。」
と、言ってくれる。
気を使って言ってくれるのはありがたいが、抗がん剤でヘロヘロの時に言われると、
「ハハハ、そうですね。」
くらいしか返事が出来なかった。
シチュエーションやタイミングによって、励ましの言葉も感じ方が変わるのだろう。
今回、がんになって、がんサバイバーの気持ちが少し分かった気がするので、これからがんの人に声をかける時は、気をつけようと思う。
数日後、この友人からいくつかのシートマスクと六花亭のお菓子が届いた。
トルコに戻る前日に送ったようだった。
私が顔が痒い、と言っていたので、送ってくれたようだ。
また心にじわじわ来た。
私は友人は少ないが、いい人ばかりなので、少なくても問題はない。
来年のラマダン明けには、彼女に快気祝いを送ろうと思う。