せとるこの日々

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放射線治療5週目前半

放射線治療も終わりが近づいて来た。
照射22回目は金曜日だった。
この日の担当は、コブクロの小渕君風技師さんとミニ黒田君だった。

「週が明けたらあと3回なので、今まで週末に付けていた体の線を消さないためのコーティングは付けませんねー。」
ミニ黒田君が言った。
「あと3回ですねえ。さっさと終わりたいですよねえ。」
小渕君が嬉しそうに話しかけた。
「あと3回ですねっ。」
看護師さんの声も弾んでいる。

技師さんも看護師さんも無事に終わりが近づくと嬉しいのだろうか。
それとも盛り上げてくれているのか。
どちらにしても私は嬉しかった。

抗がん剤の時は、一人家でヘロヘロになり、ネットを調べながら、のたうち回っていたが、放射線は技師さんも看護師さんも一緒に治療してくれ、単純なおばさんはとても安心できた。
お礼に菓子折りのひとつでも持って行きたかったが、禁止されているようなので、持って行くのは止めた。

胸は一段と赤くなり、ヒリヒリする痛みは、顔の痒みと同じくらい気になるようになった。
鏡で両胸を見ると、左胸だけ赤いので、紅白饅頭のようだった。

この週末にとうとう乳首の皮がむけた。
痛い、痒い、でガーゼを当てて月曜日を待った。

あと3回だ。