せとるこの日々

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放射線治療1週目

家から病院の駐車場までは車で10分ちょっと。
25日通うにはありがたい距離だ。
通院を考えると、遠くの超一流病院より近くの一流病院を選んで良かった。
照射は数分だが、なんだかんだで40~50分くらい病院に滞在する。
まあ、仕方ない。

放射線技師さんは常時2名いた。
少し背が低くて髪がさらさらな男の人と、背がシュッと高くてメガネを掛けている男の人。
2人とも20代後半から30代前半くらいに見える。
2人を勝手に『コブクロ』と名付けた。
話し方からすると、小渕君の方が先輩のようだ。

4日目に黒田君がいなくて、違う人がいた。
黒田君の代わりで、背が少し低かったので『ミニ黒田君』と名付けた。
コブクロの黒田君に似ている所はないのだが。
放射線治療室は小渕君、黒田君、ミニ黒田君のうち2人が交代で担当しているようだった。

位置合わせのための体の線は毎日書き足してくれた。
「消さないでくださいね。」
と、初めの頃言われて、
(消えたらどうしよう。)
と、不安だったが、余程こすらないと取れないし、毎日書き足してくれることが分かったので安心した。

BGMは毎日違った。
クラシックや映画音楽やポップスなどが流れていたが、初日のエンヤが強烈な印象だったので、再びエンヤが流れる日を待っている。

放射線科の最初の診察で先生に、
「体調はどうですか?」
と聞かれたので、
「だるいです。」
と答えていた。
抗がん剤治療のだるさが残っていた。

放射線治療を始めて1週間。
抗がん剤治療のだるさが減って、体が結構動くようになっていた。
抗がん剤治療の他の副作用はまだまだ残っていたが、放射線治療の副作用はまだ出ていないようだった。

1週間目の診察では、
「全然、大丈夫です!」
と、元気よく答えた。

残り4週間、この調子で行きたいなあ、と思った。