せとるこの日々

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放射線治療1回目

月曜日にCT検査をして、木曜日から放射線治療が始まった。
CTの時に、放射線技師さんが紫のマーカーで体に線を書いた。
始まるまでの2日間で首辺りは消えてしまったが、特に何も言われなかった。よかった。

更衣室でウィッグとメガネを取って、上半身裸になり、渡されたケープを羽織って放射線治療室に入った。
爪がボロボロのため、綿手袋はしててもいいとのことだった。
放射線治療室は結構広かった。
広い部屋の真ん中にポツンと放射線治療装置(リニアックというらしい)があった。
新しい病棟のため、すべてが綺麗だった。
BGMはエンヤがかかっていた。

リニアックの治療台に横になった。
ズボンを少し下げて、おなかの上に呼吸を浅くするため、といって固定の台が置かれた。
両手を上に上げて、その手に何かあった時に押す非常ボタンを渡された。
そして紫のマーカーが胸や側面に書き足された。
後で見たら、40年以上前に見たマジンガーZの女性版ロボットのような線が胸のまわりに描かれていた。

暗い中で技師さん二人が位置合わせをして、部屋が明るくなった。
「ピー」という音が鳴って、放射線が照射されているようだった。
機械を凝視していたが、放射線は見えなかった。(当たり前だが。)

照射は2か所するようで、部屋は暗くなり、機械が寝ている私の周りをぐるっと回った。
エンヤの音楽と機械がゆっくり回るのが妙に合っていて、一瞬、宇宙の中にいるような気がした。

部屋が明るくなって2か所目を照射して、終わったようだった。
何か遊園地のアトラクションに乗っていた感覚だった。
ちょっとおもしろい気もしたが、調子にのるとまた副作用にコテンパンにやられそうなので、自重した。

週5回を5週間、全部で25回照射の予定なので、あと24回何事もなく過ぎればいいなあ、と思った。