せとるこの日々

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友人の励まし

私には守護神のような友人がいる。
私がピンチの時に、こちらから連絡しなくても、そういう空気を感じてか、彼女から連絡がある。
今までに何度かそういったことがあった。
連絡が無い時は1年も2年もない。
針生検を受けてガンの宣告を受けるまでの1週間の間に彼女から「元気ー?」というメールが来た。
さすが守護神だ。

守護神の名前はマヤちゃんという。
マヤちゃんは東京出身で30年位海外生活をしており、7か国語を操る語学の達人で、今はスイスに住んでいる。
10日後に日本に2週間くらい帰ってくるとの連絡だった。
で、11月の手術前に東京駅で5年ぶりに会った。

私の家から最寄り駅の名古屋まで来てくれると言ったが、
「じーちゃんのご飯の用意があるし、明日仕事だから帰ってねー。」
と言うのも失礼なので、名古屋で会うのは断った。
本当は東京と名古屋の中間の静岡で会って、静岡にしかない「炭焼きレストラン さわやか」のハンバーグを食べてみたかったが、あっさり却下された。
妥協しないマヤちゃんが好きだ。
東京駅でマヤちゃんはお昼ご飯だけではなく、千疋屋の2500円もするパフェを奢ってくれ、お見舞いまでくれた。

それから半年の間、いいタイミングで何度も連絡をくれ何度も励ましの言葉を送ってくれた。
旦那が家事を手伝ってくれない、と書くと、
『別れなさい。』
と返事が来た。
じーちゃんの看病でヘロヘロになった、と書いたら、
『家を出なさい。』
と返事が来た。
点滴の針が入らなくて泣き叫んだ、と書いたら、物凄く長文で私のことを心配してくれた。
海外生活が長いが、人情家で正義感に溢れる江戸っ子なのである。
マヤちゃんが愚痴を聞いてくれるだけで大分助けられた。

恐怖の抗がん剤治療が終わって一緒に喜んでくれ、禿げ頭の写真を送ったら、
『若く見えるわよ。』
と褒めて(?)くれた。

こんな優しいマヤちゃんに次回会うときは、静岡の「炭焼きレストラン さわやか」でハンバーグをお礼にご馳走したいと思っている。