せとるこの日々

更年期 ああ更年期 更年期

介護予備軍

実家の母が通う病院の新型コロナウィルス感染者は100人を超えた。
結構な数だなあ。現場や関係者は大変だろうなあ。

今週、その病院で検査の予定のあった母だが、病院から電話が来て、検査日が変更になったそうだ。

間質性肺炎の母が病院に行って感染したら、アウトだろう。
それより病院が外来に対応できる状況じゃないだろうな。
検査日が先になって良かった。

半年くらい前に体調が悪く、「死ぬー!死ぬー!」と母は言っていた。
会いに行ったら、すぐ死にそうにはなかった。
母がバスに乗って買ってきたおいしいパンをお土産にくれた。
動けるんかい、と思った。

「死にそうなら、うちに来る?」私が聞いた。
「・・・今はまだやめとく。」少し間があって母が答えた。
その時はじーちゃんが入院していた。
じーちゃんが家に戻ってくる気がしていたので、母が我が家に来ることを断ってくれて正直ホッとした。

じーちゃんが亡くなって、母から我が家に「行く」という言葉はない。
私からも来るか聞いていない。
母が住んでいる名古屋市内の公共交通機関は整っているので、買い物も病院も我が家より断然便利に行けるし、仲のいいご近所さんもいるようだから、住み心地はいいようだ。

マメに電話を入れるようにしていたが、秋以降「死ぬー!」と言わなくなったので、母の体調は少し落ち着いたようだった。
だが、電話の度に「動けない、動けない」と言う。
11月の父の命日の前に墓参りに連れて行こうか?と電話したら、
「一昨日、バスと地下鉄乗り継いで行ってきたから、いいわ。」
という返事が返ってきた。
動けるんかい、と思った。

検査がいつになったか聞いたら3ヶ月後ということだった。
3ヶ月後ということは、今すぐどうこうなる状態ではないんだな、と思った。
よかった。

「3ヶ月分の薬は?」と私が聞いた。
「薬は飲んでないから問題ない。」と母は答えた。
痰を切る薬が出てるらしいが、痰は咳をして出したいらしいので、薬が余っているらしい。
ま、足りないよりは問題ないか。

一人暮らしの母が介護が必要な状態になったら、私が看ることになるだろう。
その覚悟は出来ている。

だが、ちょっとクセが強くて面倒臭い母なので、できれば今くらいの距離がもうしばらく続いて欲しいなあ、なんて願っていたりする。