せとるこの日々

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EC療法 1回目 前半1週間

抗がん剤を入れて3日目くらいから吐き気やだるさが本格化していった。
芳香剤の匂いが鼻につくようになり、食欲も無くなった。
毎日が罰ゲームのような体のしんどさだった。
これは人生の罰ゲームか?

なんとか動けたので、仕事には行った。
口がまずいので、常時飴を口に含んで、休憩時間にはうがいをしていた。
ありがたいことに4日行ったら、年末休みに入った。

乳がんになる前に持っていた抗がん剤の副作用のイメージは脱毛くらいだった。
乳がんになったら友人に「抗がん剤ってものすごくしんどいらしいわよ。」と聞いた。
その後、病院でもらった冊子やネットで調べたら、これでもか!というくらいの副作用が書かれていた。
医学が進歩したと聞いていたので、こんなに気分が悪くなるとは思っていなかった。
『昔より格段に吐き気は治まるようになりました。』と冊子に書いてあった。
昔はどれだけひどかったんだ。
昔だったら絶対抗がん剤治療を挫折していたことだろう。
ネットで検索したら年間20~40万人くらいが抗がん剤治療をしているとあった。
何十万の人がこの気分の悪さを我慢して乗り越えているのか。すごい。

乳がんを宣告されたときに乳がんと付き合っていく覚悟はできたが、抗がん剤と付き合う覚悟は頭に無かった。
抗がん剤は体内のがん細胞を攻撃してくれる味方のはずなのに、味方の私をも攻撃してくる。
敵を欺くにはまず味方からか。
いや、正常な細胞も攻撃すると事前に説明は受けていたから、それだけのことだろう。
副作用が結構出るということは私の正常な細胞はとても素直で攻撃を受けてしまうのか。
思考能力もおかしくなっている。これも副作用だろう。

気分の悪いまま2017年は終わろうとしていた。