せとるこの日々

更年期 ああ更年期 更年期

担当医

手術した日の夜は入れかわり人が来ていた。研修中という若い先生が様子を見に来た。
「いつになったら痛みが取れますか?」と私。
「もう少しで落ち着くと思いますよ。」と研修医。
(嘘つけー!)と心の中で私。
とにかくずっと痛かった。

その1時間くらい後に年配で腰の低そうな先生が来た。
(研修医にしては老けてるなあ。)
と私が見ていると、話を始めた。
「今日はお疲れ様でした。setさんのがんはホルモン剤が効くタイプで、この先、抗がん剤放射線治療ホルモン剤と治療を進めていくんですが、半年から1年は治療で忙しいですが、治りますからね。
我々は一人の医師が治療を決めているのではなく、チームで最良の方法を探して治療にあたっているので、安心してくださいね。」
実際はもっと長い話をしていたが、端折るとこんな感じの話をした。
痛みと熱で朦朧としていたので、始めに名前を名乗ったのか覚えていないが、この人がネームプレートに書かれていた担当医だと分かった。
(こういう話が聞きたかったんだよおおお。)
私は心の中で叫んだ。

主治医は先ほどの研修医と変わらないくらい若い先生である。
でも、落ち着いているし、淡々としているので、信頼はしている。
主治医に出会ったのも何かの縁なので、
私の治療を経験のひとつとして立派なお医者さんになってもらいたい、という気持ちもある。
質問をしたら答えてくれるし、処置をするときは説明もしてくれる。(あたりまえだが。)
だが、言葉が少ないのである。
担当医が言ったことを教えて欲しかった・・・。
チームでやっているというのを聞いて結構安心した。

担当医が優しい先生だったので、嬉しくて担当医の情報をスマホで検索した。
やはり、優しい先生という評判があった。うんうん。
すると、その担当医が半年後に別の病院に移るという情報があった。
一期一会という言葉が頭に浮かんだ。