せとるこの日々

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くじ引き

母が入院してくれたおかげで、自分の時間ができた。
平日は片道1時間くらいかかる母の家に行かなくていい。
精神的にも楽になった。

土曜日に母の欲しいものを病院に届ける。
面会が出来ないので、荷物の受け渡しをしてすぐ出られる。
はっきりいってありがたい。
もし面会出来たら、やらなければいけないことも増えるだろう。

で、冬支度と掃除をしに母の家に寄って帰る。
これだけでいい。
病院でゆっくり骨折を治してくれ、と思う。

先日、電話で話したら、「ごはんがおいしい。」とご機嫌だった。
食事ができるのなら大丈夫だろう。

先週の日曜日は母の住む町内会で『大抽選会』なるものがあった。
抽選券が母の家にあった。
「3軒隣の○○さんに抽選頼んでおいて。
何が当たっても末等のボックスティッシュ5箱に代えてもらって。
ハズレなしだから、代えてくれるはず。」
母が電話で言った。
痰が出るので、母はティッシュを多く使う。

○○さんには8月に母が退院した時に挨拶に伺って、1度だけ会ったことがある。
1度しか会っていない人に私はそんなお願いできない。
で、自分で抽選会に行くことにした。
前日に母の家の掃除等はしたので、日曜日は抽選だけしてすぐ帰ることにした。
なので、バイクで行った。

旦那もバイクで一緒に行く予定だったが、バッテリーがあがって、家で留守番することになった。

1人で母の家まで初めてバイクで行った。
日曜日の午前中はありがたいことに道が空いていた。
名古屋に入るまでは緑が多いので、なかなか気分が良かった。

抽選会は代理でも大丈夫だった。
ガラガラのくじ引きを引いて、1等のお米5キロが当たった。
「おめでとうございますー!」
と祝福してくれる役員さんに
「ボックスティッシュに代えてください。」
とは言えなかった。

私が米5キロをもらって我が家にあるボックスティッシュを母にあげることにした。
これで丸く収まる。

米5キロを母の家に置いて、帰路についた。

名古屋から出たころ、前にカワサキのバイク、後ろにハーレーのツーリングシリーズのちょっとごっついバイクがいるのに気付いた。
あら、知らない人とツーリングじゃない。

天気がいいので、対向車線にもバイクが多く走っている。

これで、コケても助けてくれるから安心、なんて思いながら走った。

前も後ろも車の間をすり抜けていくことも無く、適度なスピードで走っているので、私含め3台が一緒にツーリングしているようだった。

15分くらい走ると、後ろのハーレーが右折していなくなった。
高速道路に向かったのかな。

前のカワサキとはその後15分以上一緒に走った。
私が家に向かって右折して別れた。
心の中で手を振った。
おそらくカワサキのバイク(名古屋ナンバー)は岐阜方面の紅葉を見に行くんだろう。

なかなかおもしろい体験だった。
この季節のバイクは気持ちがいい。
荷物が少ない日はバイクで母の家に通おうかな、と思った。