せとるこの日々

更年期 ああ更年期 更年期

母また入院

母が2週間前の土曜日に整形外科で骨折の診断を受け、ギブス生活になったため、日曜日も母の家に行き、食事の準備をしたり、体を拭いたりした。
月曜日は整形外科で火曜日は母の持病の検査で病院に行く予約があったので、2日仕事を休んだ。

月曜日に整形外科に行くと、待ち時間が結構あった。
クセの強い母はわがままだ。
「疲れた。」
「帰りたい。」
とグチグチ言う。

もう歩けないというので、整形外科で車いすを借りた。
持病の間質性肺炎があり、調子が悪いと咳き込む。

8月に退院してから、買い物に連れて行って嬉々としているときに咳き込むことはない。
おそらく、待ちくたびれて病人アピールしているのだろう。
面倒くさい。

「調子悪かったら、もう呼吸器内科の外来診療終わってるから、救急外来で診てもらう?」
私が聞いた。
「いい。行かない。」
母は咳をしながら答えた。

整形外科の診察は2分くらいで終わった。
特にレントゲン撮影とかは無かった。
2分の診察の中で「一人暮らしは無理だからね。」と先生が言った。

母を家に送り届けて、私は帰った。

翌火曜日の朝、母の家に行ったら、もう着替えを済ませていた。
茹で玉子を食べたかったから、作ったという。
玉子の殻があったので、食べたようだ。

ふと、床を見ると、生卵がひとつ割れて落ちている。
「ひとつ落として、ふんずけちゃった。
私、ドジだから。」
母がペラペラと話している。

この3日で結構疲れていたので、この割れた卵を見たとき、何とも言えない疲れた気持ちになった。

茹で玉子は作って食べられるのに、割れた卵は何もしないって・・・。

2年前に亡くなった同居していたじーちゃん(義父)はそんなことしたことなかった。
ついじーちゃんと比べてしまう。
母は我儘なうえにずうずうしい。

我が家に連れて行って、こんな事が繰り返されたら、メンタルの弱い私は過呼吸になるだろう。
これから、仕事帰りに1日おきに母の家に通うのも気が重くなった。

この日は私が持って行った車いすにはじめから座った。
歩く気がないようだ。
予約時間を過ぎると母は咳こみだした。
分かりやすいなあ。

1時間遅れくらいで呼ばれた。
「少し炎症を起こしているので、抗生物質を出しましょう。」
レントゲン写真を見て、先生が言った。

ああ、このままだったら、薬の処方をしてもらって、帰ることになってしまう。

「あのー、先週手首を骨折してから体が弱ってしまって、入院することって出来ませんか?
駄目でも構いません。ヘルパーさんお願いするので・・・。」
私は意を決して先生に聞いてみた。

母には何も相談していなかった。
入院をお願いすることを待ち時間に思いたったからだ。

「そうか、一人暮らしでしたね。
肺炎もあるので、腕が治るまでの1ヶ月入院しますか。」
おおー、なんていい先生なんだ。
私はホッとした。
母は反応が薄かったが、入院が嫌ではなさそうだ。

とりあえず、骨折が治るまでは入院させてもらえることになった。
先生と病院に心から感謝した。