せとるこの日々

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夏休みの計画

5月に入って、スイスに住む友人のマヤちゃんから連絡があった。
7月下旬に3週間くらい日本に帰ってくるので会える?ということだった。
4年半前に私が乳がんの手術をする直前に会って以来なので、もちろん会おう、と返信をした。

マヤちゃんとは、年に1,2回、簡単なLINEのやりとりしかしていなかったが、5月は久しぶりに数回LINEのキャッチボールが続いた。
一緒に来る中学生の娘さんがディズニーランドに行ってみたいとのことで、3人でディズニーランドに行くことまで決まった。

その数日後、久しぶりにマヤちゃんと電話で話した。
ディズニーランドの計画を立てるつもりが、ついつい世間話をしてしまう。

スイスではマスクをしなくてもよくなり、ほとんどの人がマスク無しで生活しているらしい。
「マスクしている人を見たら、その人がコロナ感染してるのかしら?って思っちゃう。」
と言っていた。

花粉症や鼻炎のため、真夏以外マスクを愛用している私もそのうちコロナ感染者だと思われてしまうのかな。
『花粉症です。』というステッカーが必要になるかな、と思った。

世間話は続き、ウクライナの話になった。
スイスも避難民をそこそこ受け入れているらしい。

私「何かできないかと思って、募金をしたわよ。」
マヤちゃん「あんた、その募金がウクライナのweaponになるのよ。」
私「あら、やだ。やっぱりそうなっちゃうのかしら。嫌な世の中ね。」
なんて話しが続いた。

やっと、本題に入りかけた。
私が「一昨年はバイク買ったけど、去年は何もしてないから、今年はパーッとあなたと遊べるわ。」と言った。
マヤちゃん「あら、バイク買ったの?何買ったの?」
また話が本題から逸れた。

私「ハーレー買った。」
マヤちゃん「ハーレーって?」
バイクに興味がない人はハーレーと聞いてもピンとこないのだろう。

私「アメリカのメーカーのバイクで、どっしりしたやつ。」
マヤちゃん「ああ、タトゥー入れたいかつい人がビール飲みながら乗ってるバイク?」
とてもステレオタイプなハーレーのイメージだ。
私「日本じゃ薄毛のメガネかけたおばさんでも乗ってるのよ。」

そこからやっと本題になり、計画を立てた。
舞浜で一泊して1日ディズニーランドを満喫することになった。
パークチケットはキャンセルできないらしいので、とりあえずホテルだけ予約することにした。

私は東京ディズニーランドには1回しか行ったことがないので、全然何があるのかわかっていない。
ネットでガイドブックを注文した。

ガイドブックが届いた翌日にマヤちゃんからボイスメッセージなるものが届いていた。
何かあったのか?
文字に出来ない何かあったのか?
そう思いながらボイスメッセージを聞いた。

「ちょっと、聞いてー。
私のフライトキャンセルになっちゃった。
コロナの何とかだってさ。
今から新しいチケット探したら、凄く高くなるし、子供の学校の関係もあるから、7月には帰れなくなったわ。」
もの凄くテンションの低い声だった。
そうか、ショックのあまり字を打つのが面倒だったからボイスメッセージだったんだな。

笑ってしまった。

というわけで夏休みの計画は思わぬ結果で終わった。
少しの間だったが、久しぶりにマヤちゃんと遠出して遊ぶ計画を立てただけでも中々楽しいものだった。