せとるこの日々

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芝桜

10年近く前、我が家の庭を一面芝桜にしよう!と庭に芝桜の苗100ポットを植えたが、近くに芝生を植えてしまったため、芝桜は芝生に飲み込まれてしまった。
1ポットだけ花壇に植え、それだけが元気に育ってくれている。

今年の花壇の芝桜

愛知と長野の県境に茶臼山高原というところがある。そこに、
『標高1358m。南アルプスを望む、愛知県で一番高いところにある花畑。』
というキャッチコピーの芝桜の丘がある。
今まで行ったことはない。

毎年ニュースで見る度に、行ってみたいなあ、と思っていた。
一昨年亡くなったじーちゃんは花が好きだった。
我が家の芝桜を見ても、
「ほおー、こりゃキレイに咲いたのお。」
と喜んでいた。

じーちゃんが元気な時、芝桜の丘にじーちゃんを連れて行きたかった。
だが、じーちゃんはトイレが近い。
街と違って、山道にトイレはないだろう。
躊躇しているうちに芝桜の丘に一緒に行くことはなく終わってしまった。

よし、じーちゃんの写真を持って、今年こそ芝桜を見に行こう。
そう思って旦那を誘った。
私「バイクで茶臼山行こう。」
旦那「やだ。」
私「じゃ、車で行こう。」
旦那「面倒くさい。」
私「私が運転するから。」
旦那「仕方ないなー。」
ということで日曜日に行くことになった。

朝一は旦那の用事で知多半島まで行った。
約1時間半。
そこから茶臼山をナビ設定したら、到着時間が3時間以上先に表示された。

旦那のテンションが下がった。
「あれ、昨日ナビ見た時は2時間くらいだったけどなあ。
今日行っておいた方が来週余裕が出来るしー。」
と運転しながら私は言い訳をした。

3時間ほどドライブして山の途中、到着まで6キロのところで渋滞が始まった。
電波が圏外になったり入ったりする。
やっと繋がって茶臼山高原のホームページを見たところ『駐車場満車』『渋滞7キロ』の案内があった。

正直に言ったら渋滞が嫌いな旦那は「Uターンして帰るぞ!」と言いそうなので、私は「事故かな、入場制限かな。」とシラを切った。
「最悪。2度と来るか。」旦那は最初、溜息をついたり、愚痴ったりしていたが、1時間程するとその状況に慣れてきたようだった。

結局6キロを牛歩のように進んで3時間かかった。
知多半島を出て6時間過ぎていた。

「東京に行けたな。」旦那が言った。
「京都往復出来たね。」私も続けた。
じーちゃんを連れて来ないで良かった。

高原ではリフトに乗って、頂上に芝桜の丘がある。
リフト乗り場も長蛇の列。
「2度と来るか。」
また旦那の機嫌が悪くなった。

面倒くさいなあ、と思いながら携帯を触った。
時刻は16時。
競馬のメインレースが終わっている。
この日は3歳牝馬G1のオークスだった。

電波が途切れ途切れになる車の中で馬券はなんとか購入出来た。
レースは見ていない。
払戻金が6万弱あった。
確認したら旦那が当てていた。

「今日の夕ご飯は奢りましょう。」
あっという間に旦那の機嫌が治った。
あー、良かった。

芝桜の丘は綺麗だったが、道中が大変だった。
その日は合計で10時間以上車に乗っていた。

翌日、月曜日の昼に茶臼山高原のホームページを見た。『渋滞無し。駐車場空き』の文字が。
そうか、週末だけが凄いんだな。

次回行くことがあったら平日に余裕を持って行ってこよう。

芝桜の丘