せとるこの日々

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抜糸の日

CVポートを取り出した右鎖骨下を、3センチくらい縫って防水テープを貼り、1週間過ごした。

はじめの2日くらいは痛かったが、痛み止めを飲むほどでも無かった。
取り出して3日目に右足の薬指を骨折したため、右鎖骨下の痛みは全く気にならなくなった。

抜糸は午後3時半の予約だった。仕事を1日休む必要も無かったが、有休休暇があったので使っておいた。

余裕を持って午後3時少し過ぎに受付を済ませた。
待合の掲示板には『60分遅れ』の文字が。
ああ・・・。
じーちゃんが私より先にデイサービスから帰ってきてしまう。
この日は私が家にいるのでヘルパーさんを断っておいた。

呼ばれたのは午後4時40分過ぎ。ああ・・・。

「お待たせしました。抜糸できるか確認しますね。」
主治医が言った。何?
「今日、抜糸しないんですか?」
少し強めの口調で私が聞いた。

1時間以上待ってまた別の日に抜糸のために病院に来るのは勘弁してくださいよー、という気持ちが伝わったのか、
「傷口の様子で抜糸ができるかもしれませんし、一部だけになるかもしれませんし、出来ないかもしれません。」
と主治医が言い直した。

この主治医は患者にちゃんと説明しようとして60分遅れになってしまったのかな?
前の主治医はほとんど説明が無くて淡々と進んでいたので、今度の主治医は説明があるなあ、と初回の2ヶ月前から思っていた。

抜糸は無事終わった。
1時間以上待って少しイライラしていたが、抜糸後の事についてもちゃんと説明しようとする主治医を見て(もっと手抜きしてくださいよ。)と心の中で呟いた。

他の診察室は『診察終了』になっているのに、この診察室だけ『診察中』になっている。
そして、私の後にもまだ待っている人がいた。
がんばれ主治医!

会計に行ったら、CVポート取り出し処置代が間違っていたことを告げられ、追加料金を払った。
安いなあ、と思ってたけど、やっぱり。
「先生から聞いてないですか?」
と言われた。先生はいっぱいいっぱいなんです。
がんばれ主治医!

イライラは消え、心の中でエールを送りながら家に帰ると、デイサービスから帰って来たじーちゃんがオロオロして帽子も手袋も上着も取らずに部屋の中で立っていた。ああ・・・。