せとるこの日々

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天然疑惑

先日の診察で6月にMRIで気になる胸骨の影を検査することになった。
 
MRIの他にPET検査というのもあるんですが・・・。」
主治医が言った。
「あ、全身診るやつですか?」
私が反応した。
ネットでいろいろな情報を仕入れているのでPET検査の名前くらいは知っていた。
だが、受けたこともないし、どういうものかよく分かっていない。
 
PET検査の説明をしてくれるのかなあ、と思ったら、
「悪いところがピカーッと光るんですよ。ピカーッと。」
と、主治医が嬉しそうに言った。
 
PET検査は、検査薬を点滴で投与して、全身の細胞のうち、がん細胞にだけ目印をつけるものだとネットで読んだ。
その目印がピカーッと光るのだろう。
 
「ピカーッと」の後に何て答えていいか分からず私が黙っていると、主治医は、
MRIにしましょう。」
と言った。
その後、PET検査の話は出てこなかった。
 
今まで、口数が少なく、説明も少なく、手術は上手だが、淡々とした、マイペースな先生だなあ、と思っていたが、この「ピカーッと」を聞いて、
もしや、この先生は天然では?
という思いが湧いた。
 
今まで、「ん?え?あれ?」と思う主治医の言動で、”天然な人だから”という理由に当てはめると、「なるほどー。」と納得することが多々ある。
この先生嫌だなあ、と思ったことはない。
だが、不思議な空間はあった。
 
そうか、主治医は天然な人なのかもしれない。
これはこれで興味深い。
これからも主治医でいる間は主治医観察を続けよう。