せとるこの日々

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ドセタキセル 4回目 受診

抗がん剤治療もやっと最後を迎えることとなった。
ドセタキセル3回目あたりでは、終わるのが何故か寂しくなったりもしたが、いざ終わるとなるとやっぱり嬉しい。

診察室に入って綿手袋を取ったら、主治医が、
「手がきれいになりましたねえ。」
と言った。
そうだ、主治医とはCVポート埋め込み以来だった。6週間ぶりだ。
そうか、6週間前は手足がボロボロだったんだ。
遠い昔のように感じた。
今は爪がボロボロだ。
だが、爪に関しては「そうですねえ。」と軽く流されたので、爪がボロボロなのはそう問題はないのだろう。

「今日で抗がん剤治療が終わって、3週間後からホルモン剤治療に入ります。」
主治医が言った。
(あれ?放射線治療じゃないの?)
と思った瞬間から、主治医の言葉が頭に入って来なくなった。
主治医が話しているのは分かるのだが、耳の外で音がするだけで、耳から中に入ってこないのだ。
ケモブレインなのか、頭がパニックになったのかよく分からない。
「それと併用して放射線治療も行います。」
と最後の言葉だけ頭に入ってきた。
もう一度お願いします、とも言えなかったので、とりあえず頷いておいた。
大事な話だったら、後で看護師さんが冊子やプリントをくれる、ということをここ数ヶ月で学んでいた。
看護師さんから何も貰わなかったので、そう大事な話ではなかったのだろう。

血液検査の結果は問題なく、最後の点滴へと向かった。