せとるこの日々

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ここ2回のじーちゃん

2日前に1通のメールが旦那に届いた。
いとこからだった。
じーちゃんが入院している病院に電話で面会の問い合わせをしたら、親戚の面会はまだできないと言われたらしい。

旦那はいとこに電話をした。
病院の面会についてメールで問い合わせをしたら、旦那がいればもう一人の同行は可能だと返信をもらったことを伝えた。

「伯父さんの状態が落ち着いているのなら、もう少し面会制限が緩和されてから行くわ。」
旦那が電話で先週のじーちゃんの様子を説明すると、いとこはそう言った。

先週の日曜日に面会したじーちゃんは少し良くなっていた。
目に力があった。
妹をじっと見て、何か話そうと口を動かせ、首を動かした。

私の方もじっと見た。
おおー、良くなるのか?
このまま認知症も治っちゃうか?なんていつもの妄想が膨らんだ。

そして昨日、6日ぶりに面会してきた。
3階の詰所で手続きをする時に、看護師さんがノートを開いた。
我が家の欄に赤字が書いてある。
なんて書いてあるかまでは見えない。
先週のやりとりかメールでの問い合わせのことだろう。

「面会についての説明は聞きましたか?」
看護師さんが聞いてきた。
「はい。」
少しイラッとしたが、それ以上何も言われることは無かったので、こちらも何も言わなかった。

で、じーちゃんの部屋に行った。
先週くらいの様子だった。
悪くなっていないならいいんじゃない?
私を見て口を開いた。言葉は出ない。

「何か言いたそうなのが分かるよ。
言葉が話せるようになるように元気になろうか。」
じーちゃんの耳元で声を掛けた。
じーちゃんは少し首を動かした。
分かってるかな。分かっているといいな。

ここ数日、新型コロナウィルスの感染者が増えているニュースを聞く。
これ以上増えたらまた面会禁止になるのかな。
面会禁止にはなりませんように、と毎日ニュースを見ながら祈っている。