せとるこの日々

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昨日のじーちゃん

昨日の朝、じーちゃんの部屋に朝ご飯を下げに行った時に、
じーちゃんが「えーっと、何やったっけ。」
と言った。

以下、じーちゃんと私の会話が続く。
私 「何が何やった?」
じーちゃん 「何か言おうとして忘れた。」
私 「薬が足りなかった?」
じーちゃん 「違う。」
私 「どこか痛い?」
じーちゃん 「違う。」
私 「着たい服が見つからない?」
じーちゃん 「違う。」
私 「じゃあ、靴下が見つからない?」
じーちゃん 「違う。」

朝の忙しい時間だったので、
「思い出したら、また声かけてね。」
と私はじーちゃんの肩をポンポンと叩いて部屋を出た。

私がトイレに行こうとした時に、じーちゃんの部屋から、
「思い出した!思い出した!思い出した!」
と、じーちゃんが大声で連呼しているのが聞こえた。
トイレを我慢してじーちゃんの部屋に行った。

じーちゃん 「明日の祝日は何の日やったかのう。」
私 「・・・。勤労感謝の日だよ。」

じーちゃんの部屋にはカレンダーがある。
カレンダーの字はじーちゃんには小さいか。

メモ用紙に『11月23日 勤労感謝の日』と書いて、じーちゃんの部屋に持って行った。
メモ用紙を渡すとじーちゃんは「助かるわあ。」と言った。
何が助かるかはよく分からない。
でも認知症で聞きたいことを思い出したのは凄いと思った。

じーちゃん、朝から楽しいひとときをありがとう。