せとるこの日々

更年期 ああ更年期 更年期

じーちゃん87になる

先週じーちゃんは誕生日を迎えて87歳になった。

じーちゃんが認知症と診断されたのは78歳の時だった。
その1年くらい前からおかしな行動はあったが単なる老化だと思っていた。
78歳のある日、じーちゃんは動けなくなった。
顔から表情が消えた。
病院に行ったら「アルツハイマー認知症の中くらいプラスアルファです。」と言われた。

認知症になったら大体10年くらいが寿命だと聞いていた。
中くらいプラスアルファだとあと4~5年くらいか?、と当時は思った。

昼夜逆転の生活になり、紙パンツをはいているのに、体中ベタベタになって、夜中に床に横たわってうめき声をあげていたり、ベッドに防水シートを敷いているのに、防水シートのない部分を濡らしてくれたり、突然泣いたり、叫んだり、中々大変な日々が続いた。

だが、診断から半年過ぎる頃にじーちゃんは落ち着いていった。
病院で処方してもらった薬が効いたのだろうか。
それから2~3年くらいかけて今の状態まで(自分でトイレに行く、自分で食事を食べる等)回復した。
じーちゃんが頑張ったのか、私の献身的な介護が良かったのか、運が良かったのか考えると、運が良かったんだと思う。
テレビで介護疲れによる殺人事件のニュースを見ると、私と旦那はテレビに向かって「無罪!」と叫んでいる。

診断を受けた時はあと4~5年か?と思ったが、9年目になった。
今の状態ならまだまだ頑張って欲しいと思う。
低空飛行が続くが、墜落だけはしないでくれー、と心から願っている。

じーちゃん、お誕生日おめでとう。