せとるこの日々

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ドセタキセル 1回目 手足症候群2

点滴から12日目に動けるようになったので病院に行った。
この頃には手の甲が紫色になり、浮き上がってひび割れを起こしていた。
手のひらは真っ赤だったのがピンク色に治まったが、指の皮が固くなりそこらじゅうがひび割れていた。
指先の感覚が鈍くなって、物を落としたり、めくる、はがす、蓋を開けるが難しく、お財布から紙幣を取り出すのも一苦労、スマホが反応しないなど、小さい不便がそこそこあった。

「あー、結構出てますねえ。1週間様子を見て、来週抗がん剤をどうするか決めましょう。」
私の手を見て主治医は言った。特に薬も出る様子はなかったので、使っていたハンドクリームを見せて、
「これを使い続けていいですか?」
と聞いたら、「はい」とのことだった。
この日は相談というか、報告だけで終わった。

1週間後、手はひび割れが虫の脱皮のようになり、皮がびろんびろんぶら下がった状態になっていた。痛みはない。
「良くなりましたか?」
主治医が聞いた。手足症候群になるのは初めてで、その状態がいいのか悪いのかよく分からなかったが「分かりません」と言うのは無責任な気がして、
「悪くはなっていないと思います。」
と答えた。だが、私の答えは特に聞いていないようだった。
「今の薬の量を減らすか、アルコールが強かったら新しい薬に変えるか、のどちらかなんですが。」と主治医。
「アルコールは強くないので、今の薬の量を減らしてください。」と私。
ドセタキセルの量が減らされることになった。
この日は軟膏が2本処方された。
(何で先週出なかったんだ?)
と思ったが、口には出さなかった。小心者である。

ドセタキセルの量が減ったら、指の脱皮も落ち着くだろうか。4回も脱皮を繰り返すのはちょっと嫌だ。
2週続けて病院に通ったので、もう1週間後にはCVポートの埋め込みとドセタキセルの2回目が待っていた。