せとるこの日々

更年期 ああ更年期 更年期

ドセタキセル 1回目 仕事

ドセタキセル1回目の点滴は急性のアレルギーも無く1泊2日で退院をした。

抗がん剤が変わったら働けるようになるかもしれない、と派遣会社に伝えていたので、どうなるか心配だった。
点滴をしている時点で、ヘロヘロのボロボロだったので、不安はあった。
でも、歩くことはできたので、このまま元気になるかも、なんて期待もしていた。

点滴から3日目に、
「Hello,hello,副作用の本格化が始まりますよー。」
みたいな感覚が体の中を駆け巡った。
そして動けなくなった。
色々なブログで予習したら、3,4日目からキツくなる、とあったがその通りだった。
それでも、「明日になったら突然動けるようになるかも。」
なんて思って2日ぐらい過ごした。

これは無理か?と半ば諦めかけた時に派遣会社から電話があった。
「どうですかー?来週から働けそうですかー?」と担当者。
「薬が変わったけど、動けませーん。」と私。
「あー、残念です。退職手続きの書類送ります。」と担当者。
2ヶ月近く休んで、それ以上になったら契約終了と聞いていたので、特に驚きは無かった。
担当者は結構いい人で、後日制服を家まで取りに来てくれた。
治療が落ち着いて募集案件があったら紹介してくれるとも言ってくれた。

病気などで仕事を辞めざるを得ない非自発的失業者だったら、半年働いたら失業手当が出るんじゃなかったっけ、そうしたら治療が落ち着いてからゆっくり次の仕事を探せる、と思って自分が働いた期間を数えた。
5ヶ月半しか働いていなかった・・・。あと半月体が動いていたら・・・。
まあ、仕方ない。

抗がん剤を始める前に主治医に「抗がん剤をやって働けますか?」と私は聞いた。
主治医は「働けます。」と即答した。
動けなくなって「”働けます”って言いましたやん!」と心の中で何度かつっこんでいた。
副作用は個人差があるので、これも仕方ない。

そもそも乳がんになったのが仕方ないのだ。

仕方ない、仕方ない、と思いながら、抗がん剤放射線治療が終わるまでは無職でいることにした。