退院して10日後に診察があった。
「病理検査の結果、ステージはⅡaです。」
「はい。」
予想通りの結果だった。
「で、来週から抗がん剤をできたらやりたいんですが・・・。」
あ、年明けからかと思っていたら、年末からやるのか。
さっさと治療したいせっかちな私には問題なかった。
で、胸を見せたら、普段は落ち着いている主治医が少し饒舌になった。
「これは、結構炎症起こしてますねえ。
これ以上炎症がひどくなったら抗がん剤ができなくなるので、気を付けてください。
炎症が今以上になったら、すぐ受診してください。」
胸の水を抜いてもらったら巨乳は3分の2くらいになった。
「今抜いた水は濁ってないから、大丈夫だと思いますが。」
まあ、動かしすぎで腫れてると思うので、中が悪いとは私も思っていなかった。
服を着ていると手術の夜のみ会った担当医の外科部長が現れた。
私の胸を見て、
「ああー、水は濁ってないから、多分大丈夫、大丈夫、大丈夫。」
私を見てニッコリ笑って去っていった。
主治医が師匠に意見を求めたのか?
そんなにこの腫れはよろしくなかったのか。
家に帰ってから毎日腫れ具合のチェックをしたが、良くもひどくもなっていないので、良く分からなかった。
なので、旦那にも見てもらった。
「それよりも腹回りのしこり(脂肪)を取ってもらいなさい。」
見るたびに旦那は言った。
ここ1,2年中年太りで7キロくらい太っていた。
しかし抗がん剤のおかげ(?)で今この腹回りのしこり(脂肪)はきれいになくなった・・・。