せとるこの日々

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抗がん剤治療中の免許更新

私はここ20年くらい無事故無違反である。
そうだ、21世紀になってずっと無事故無違反を続けているのだ。
優良ドライバーのため、免許更新は5年に1度である。
5年に1度なのだが、ちょうど抗がん剤治療中に免許更新することになった。

ネットで調べると、派手なものでなければウィッグでも何も言われない、とあった。
だが、何故かドキドキしながら免許更新に向かった。
地元の警察署に昼過ぎに行った。
免許更新の受付には結構人がいた。

ウィッグは抗がん剤治療が始まる年末に購入した。
3500円のショートと5500円のボブの2種類をネットで購入した。
激安だが結構気に入っている。
その時の気分でショートを被って行った。

(何か言われるかなあ。)
ドキドキしながら受付を済ませ、印紙代を払い、視力検査をして、暗証番号の設定をして、写真撮影をした。
暗証番号設定に手間取る人が多く、係の人はそちらに気を使っているようだった。
「なんでもいいですから。好きな番号でいいですから。」
何度もその言葉が聞こえてきた。
私は何も言われずに講習の席に通された。

部屋には既に一人いて、私の後から一人入ってきた。
私の後から入って来た人は私を2度見した。
(かつらが気になって2度見か?)
ドキドキした。
かつらを被っている人はこんな風にドキドキするのだろうか。
普段スーパーで買い物している時は何とも思わなかったが、何故かそこではドキドキした。

優良者講習は結局3人だけだった。
受付には結構人がいたが、高齢者が多かったので、あとは高齢者講習だったのだろうか。

30分くらい講習を受けて免許証をもらった。
免許証の写真は悪くなかった。
はっきり言って前の免許証よりいい感じに撮れていた。
でも次の免許更新は地毛で撮れるといいなあ。