せとるこの日々

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映画の舞台挨拶

5年前に映画『キングダム』をなんとなく映画館で観て吉沢さんにハマった。
それ以来、吉沢さんが登壇する映画の舞台挨拶の告知があると応募した。
本人を直接観賞してみたかった。

1つの映画で5回くらい舞台挨拶があるのもあって(大ヒット御礼とか地方を回ったりとか)30回くらいは応募したと思う。
はじめの数回で「これは簡単に当たらないものなんだ」と理解した。

ジャンボ宝くじと同じ様なものか。
ジャンボ宝くじが発売されれば購入する。
買わなきゃ当たらない。
でも当たらない。

舞台挨拶の告知があると応募する。
応募しなきゃ当たらない。
でも当たらない。

当たらないことに慣れていたのだが先週末、
『完成披露上映会のお席を用意出来ました。』
という当選メールが届いた。

「当たるものなのか。」
メールを見て驚いた。
次に
「木曜日の夜の東京かあ〜。」
と、やや戸惑った。

当たる気がなかったので、日時はそう気にせず応募していた。
いざ当たると地元以外だと少し躊躇してしまう。

だがここでリセールボタンを押すと2度と当たらない気がした。
席が10列目だったのでこれは行った方がいいでしょ、と有給をとって行くことにした。

東京には最近は友人のマヤちゃんが帰省した時に会いに行くくらいだった。
昔はコンサートで何度か通った。

映画館は初めてだ。
映画は『ぼくが生きてる ふたつの世界』という母と息子の愛情物語だった。

上映前の舞台挨拶で『19時の回』と書いてあったので19時前に挨拶をして19時から上映だと思っていたら19時から挨拶があって19時半から上映開始だった。

映画館に行って終了時間を初めて知った。
最終の新幹線しか選択肢が残っていなかった。
選択肢が残っているだけでもよかったか。

時間ちょうどに始まった。
呉美保監督、吉沢さん、母親役の忍足亜希子さんの3人が登壇した。
10列目は今年新しくした遠近両用メガネで吉沢さんを確認することが出来た。よかった。

だが登壇してしばらくの間はテレビを見ている様な感覚だった。
「テレビじゃないぞ。目の前でライブだぞ。」
自分に言い聞かせたら目の前にできていた空想のテレビ枠が消えていった。

初めての生の映画の舞台挨拶にキョロキョロした。
登壇している3人はみなさんキラキラしていた。

やっと慣れてきた頃に舞台挨拶は終わった。
そして映画を鑑賞した。
映画は温かい内容でエンドロール後拍手があった。
これは舞台挨拶があったからの拍手なのかな。

だが余韻に浸ることなく、ダッシュで新宿から品川に向かって無事最終の新幹線に乗ることが出来た。
睡眠不足の昨日は思ったよりヘロヘロにならなかった。
幸せホルモンが出てたのかな。

旦那には「バカじゃないの〜!」と言われたが、念願が叶った50代半ばの夏の終わり。
楽しかった。

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