せとるこの日々

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じーちゃんと階段

毎週土曜日はじーちゃんをかかりつけ医に連れて行く。
昨日は行ったが、先々週の土曜日、かかりつけ医は夏休みだった。

かかりつけ医が休みの日は、病院好きのじーちゃんは元気がない。
だから、かかりつけ医が休みの日の昼食はじーちゃんの好きな鰻を食べに連れて行く。

鰻を食べるとじーちゃんは元気になる。

だが先々週はとても暑かった。

我が家は傾斜のある土地にあるため、家の前に駐車場があるが、玄関まで行くのに数段の階段を上らなければならない。

じーちゃんが動けない時は旦那が背負うか、車イスに乗せてお隣さんの敷地内にある坂道を使わせてもらう。

だが、普段はリハビリも兼ねて手摺を伝って横歩きで階段の上り下りをしている。

先々週の昼食で鰻を食べてご機嫌で帰ってきたじーちゃんだったが、駐車場からの階段を上り始めると、
「暑いのお。かなわんわ。」
と言ってフリーズしてしまった。

体力が無いというより、脳から”暑いから動けない”と指令が出ているような固まり具合だった。

階段を上る時は私はいつもじーちゃんのベルトループを持ち上げている。

フリーズしたじーちゃんの背中をさすって、ベルトループを一段と高く持ち上げて、
「家に帰ったら、アイスキャンディーもアイスコーヒーもあるからねー。頑張らなくっちゃねー。」
と励ましながら、ゆっくりとやや力尽くで階段を上らせた。

このフリーズは初めて見たので真夏のお昼に外に連れて行くのはやめることにした。