せとるこの日々

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母スマホにする

昨年の秋、ガラケーを使っている実家の母が「スマホに変えたい」と言った。
連絡を取る同年代のお友達が何人かスマホに変えているからだった。

何とかショートメッセージが書ける母だが、いきなりスマホは難しいだろうな。
ガラケースマホの2台持ちを勧めてみた。
スマホに慣れてからガラケーをやめればいい。

11月の母の誕生日に私の選んだスマホをプレゼントしようかと思っていたら、
「年が明けたら、携帯ショップに自分で行ってくるわ。」
と言った。
どうやら2台持ちは乗り気じゃないようだった。

自分で自分のことをやってくれるのはありがたい、と思っていたところ、
「5年前に(知り合いから)もらってずっと使ってなかったスマホを使いたい。」
と年末に電話した時に言われた。
昨秋、もらったスマホ端末が使えるか聞かれてスマホに変える話が始まった。
振り出しに戻った気がした。

もうあれこれ考えないで、その端末でキャリア乗り換えで契約することにした。

以前調べたときに、母の持つ端末が、動作確認機種になかったので、契約したいmvnoに問い合わせた。
『店舗にあるデモのsimカードでお試し下さい。』
という返信がきた。

年末、母を連れて動作確認をしに行った。
au回線で使えることが分かったので、契約しようとしたら、「疲れたー。」と言うので、その日は帰った。

年が明け、新型コロナウィルス感染者が増えたので母との外出は控えた。
2月に入って電話すると、「○○ちゃんが、週末娘さんとお店に行ってスマホの契約するって。」と、母が言った。
愛知県は1日6000人とか感染者数が激増していた時期だ。
母は契約をしたそうだったが、「もう少し減ってから契約に行こうか。」と優しく言った。

ネットで申し込んで、simカードが送られてきたら、設定する方法もあるよ、私がやるよ、と説明もしたが、「そんな面倒くさいことはいい。」と却下された。
母は店舗で契約したいようだった。
うう、面倒くさい。

3月のお彼岸の3連休になってようやく、感染者数も減りだしたので、やっと契約に行った。
MNP予約番号を母のガラケーから申し込もうと思っていたら、バッテリーがすぐ無くなった。
で、MNP予約番号をもらいに大手携帯ショップの窓口に行った。

母はそれで「疲れたー!」と言うかと思ったが、張り切っているのか、大手携帯ショップからmvnoの窓口にも喜んで行った。

契約に必要な書類は車の中で私が預かっていたので、結構スムーズに手続きが進んだ。
開通手続きに1時間くらいかかるので、その間にお墓参りにも行けた。

契約が終わって、電話帳のデータをスマホに移したかった。
ネットで検索したら、sdカードでデータを移すことができるとあったが、母のガラケーはバッテリーが切れている。

クセの強い母は誰も家に入れたがらない。
私も無理に入るつもりもない。
母のガラケースマホと充電器を借りて、母の家から1時間の私の家で設定してくる、と提案した。
「そんな面倒くさいことはいい。」
母に却下された。
うう、面倒くさい。

で、とりあえずコメダ珈琲に行って、そこで私の電話番号だけ登録した。
あと、必要のなさそうなアプリは全部消した。
LINEは母の友達もやっているだろうから、導入部だけ説明した。
「ああ、分かった、分かった。」
母はすぐ理解したようだった。

その日、『65歳からはじめるAQUOS』という高齢者向けのスマホの解説本をプレゼントした。
最新モデルの解説書だが、同じAQUOSシリーズの端末なので、応用は利くだろう。

「これ見ながら自分で設定するわ。」
母は満足げに言った。
そして母を家に送り届けた。

帰り道、何故か母からのLINE電話が鳴った。運転中だったので出なかった。
あれ、もうLINE電話まで習得したのか?
途中、コンビニの駐車場で『すごいねー。もうLINEできるねー。』とLINEを送った。
だが、それから2日、既読がつかなかった。うーん。

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母はこれがあれば大丈夫、って言ってたけど・・・。