せとるこの日々

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救急車のキャンセル

先週の介護認定調査で恐ろしく張り切ったじーちゃんだったが、その日の夜からおかしくなった。
張り切り過ぎた反動か?

トイレや着替えや薬の服用が自分で出来なくなった。
蟻やムカデや蜂がたくさん見えるらしい。
これは要介護3以上だろう。でも今は要介護2だ。

先週の土曜日は残念なことにかかりつけ医の先生が会議で休診だった。
仕方ない。じーちゃんと家で過ごした。

お昼にトイレに連れて行くと、
「気持ち悪い。」
と言ってじーちゃんは嘔吐した。
背中をさすったが、嘔吐を繰り返している。

頭の調子がおかしくて、体の調子もおかしくなって、これは救急車を呼んだ方がいいのかな、と思った。

初めて119を押した。
「消防ですか?救急ですか?」と返事があった。
ほお、最初はそう聞かれるのか。
初めてのことに感心しながら、
「救急です。おじいちゃんが嘔吐を繰り返して、家の車で病院に行くべきか、救急車を呼ぶのか悩んで電話しました。」
と私は聞いた。

「胸が苦しいとか言っていますか?」
と聞かれた。
私がじーちゃんに「胸が苦しい?」と聞いたら、じーちゃんは「苦しい・・・」と答えた。
「救急車の方がいいですね。そちらへ向かってますから。」
と、言われた。

電話を切って、じーちゃんに、
「今救急車がくるからそこで座ってな。」
とタオルを持って行った。

すると、じーちゃんは、
「あー、スッキリしたー。」
と言った。
なに?スッキリ?

「苦しいのはどうなった?」
私が聞いた。
「吐いたらスッキリした。」
じーちゃんはケロッとしている。

こんなケロッとした人を救急車に乗せてはいけない!
電話を切って1,2分くらい経っていたか。

すぐ119へ電話した。
「先ほどの者ですが、吐いたら楽になったそうなので、家の車で病院に行くことにします。すみません。」と謝った。
「はい、キャンセルですね。容体が急変するようなことがあったらすぐ救急車を呼んでくださいね。」
と言ってくれた。
なんて親切なんでしょう。

キャンセル料はかからなかった。
救急車が無料だからか。
親切安心ですぐ駆けつけてくれて手当もしてくれるから救急車は有料でいいと思う。

という訳で救急車のキャンセルをした。
電話をする時に、救急車を呼ぶかどうか迷った時に電話する番号があったような・・・、と思ったが、調べる余裕が無かった。

この後、検索したら『#7119』が救急車を呼ぶか迷った時にかける電話番号だった。
今は電話の横にメモしてこの番号が置いてある。

家の車で救急外来にじーちゃんを連れて行ったが、すぐにどうこうという問題は無かった。ふう。