せとるこの日々

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放射線治療3週目

病院には毎日お昼過ぎに行った。
午前中よりは空いているようだが、それでもそこそこ人はいる。
病気の人が多いんだなあ。

放射線治療室のBGMは、3週目になるとインストゥルメンタルイージーリスニングになってしまった。
病棟が新しいためか、BGMが1週前まではいろいろなジャンルのものが流れて、音量も大きい日や小さい日などまちまちだったが、音量もチャンネルも決定されたようで、静かな曲が静かに流れるようになっていた。
エンヤを楽しみにしていたが、もう聞けそうもない。
そうだ、私は遊びに行っているのではない。
治療に行っているのだ、と自分に言い聞かせた。

折り返し地点まで来たが、皮がむけるとか、ただれるといった症状は、まだ出ていない。
やや胸が赤くなって、少しヒリヒリするくらいか。
まだ放射線に関係のない、顔の痒みの方が気になっていた。
ビビっていたが、スムーズに進んでいるようだ。
だが、しんどさはやや強くなった。

抗がん剤治療をしながら働く人はすごいなあ、と思っていたが、放射線治療をしながら働く人もすごい。
私は2月に職を失っているが、もし、働いていても、放射線治療中も休んでいただろう。
抗がん剤の時ほどではないが、それでもしんどかった。
今回の一連の治療で、改めて自分は心も体も「へたれ」だと分かった。