せとるこの日々

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お風呂

母の介護認定の結果が出た。
要支援2だった。
まあ、それくらいだろうな。

7月上旬から肺炎で約1ヶ月、母が入院した時、お風呂をどうしたか聞いた。
一度もお風呂に入っていないらしい。
熱いタオルで体を拭いていたそうだ。
頭は一度だけ洗ってもらったと言った。

まあ、はじめの1週間は動けなかったというし、退院時も足元はややフラフラしていたので、お風呂は難しかったか、と納得した。

退院してから母の家に通うようになって、お風呂に入った形跡が見当たらない。
私が掃除用に浴槽に置いておいた袋入りのビニール手袋がそのままになっている。
これって、お風呂に入っていないのかな?
心配になったが、シャワーくらいは浴びてるだろう、と思うようにした。
なんとなく、どうしているか聞かなかった。

だが、心配だった。
10年振りに入った家の散らかり具合が「認知症か?」と思うようなものだった。
認知症になると、お風呂を嫌がる、と聞いたことがあったので、
認知症 お風呂に入らない母』
で検索した。

すると、認知症だけでなく、高齢になると、お風呂に入るのが億劫になるようで、『親がお風呂に入らなくてどうしよう』という書き込みが結構あった。

その中に『お風呂に入らなくて困っているのは娘さんであって、お母さんは困っていません』という回答を見つけた。
そうか、母は困っていないのか。
だったら、無理にお風呂を勧めることはやめよう。

でも、お風呂に入らなくて皮膚病になる人もいる。
体力がなくて一人で入れないなら、デイサービスでお風呂に入るのがいいんじゃないかと思い、介護認定を受けることを勧めた。

介護認定調査でお風呂はどうしているか聞かれたらしい。
「6月から入っていません、って本当のことを言ったわよ。」
母が言った。
私はその時初めて母が6月からお風呂に入っていないことを知った。
シャワーも浴びていなかった。

温かいタオルで体を拭いているらしい。
少し体調が回復してからはタオルで拭いた後にボディローションを塗っていると言った。
まあ、近くにいても臭くはない。
頭は流し台で週に一回くらい洗っているらしい。

でも、それじゃあ駄目だろう。
我が家の近くにある日帰り温泉に福祉風呂がある。
高齢者とその家族が貸し切りで入れるお風呂だ。
「うちの近くの福祉風呂に行く?」
と聞いた。

「いやいやいや、そんなとこ行くくらいなら、家でお風呂に入る。」
何故かすぐに断られた。
私「じゃあ、お風呂にお湯入れようか?」
母「今は体がしんどくて入れない。」
ああ、面倒くさい母だ。

ヘルパーさんに家に来てもらうのは嫌だという。
ならば、デイサービスでお風呂に入れてもらうのがベストだろう。

デイサービスでお風呂に入れてもらえることを言ったら、
「あら、そういう介護サービスだったら受けてもいいわね。」
とやっと前向きになってくれた。

週1回でいいからデイサービスでお風呂に入ってくれるといいな。