普通の肺炎(先生談)で入院した母は、約4週間後に退院した。
今回の入院で2つほど分かったことがあった。
間質性肺炎という持病を持つ母が風邪をひいたら致命傷になると聞いていたが、肺炎になって治った。
そう簡単に急性憎悪にはならないんだな。
もうひとつはキレイ好きだった母の家が散らかっていたことだった。
この4週間、土・日・土・日・土・土と掃除に行った。
認知症だと片付けができなくなると聞く。
母の親兄弟に認知症がいなかったので、油断していた。
認知症かな?
母の性格からすると物忘れ外来には行ってくれないだろう。
ああ怖い。
調べると、老人性うつ病でも片付けができなくなるそうだ。
老人性うつ病は治る病気らしい。
こっちの方がいいな。
散らかったペットボトルや服を見ると、数週間くらいのものだった。
体調が悪くて片付けられなかったかな?
それともただのズボラ人間だったのか?
等々、色々考えながら片付けをした。
入院中は面会禁止で会うことが無かった。
入院当初、電話で母は「歩けないー、歩けないー。」と繰り返していた。
歩けなくなったら、一人暮らしは無理か?
認知症だったら、環境の変化は認知症が進行すると聞く。
我が家に来てやることが無くなったら、一気に進んじゃうんじゃない?
あれこれ心配していたが、入院3週間を過ぎるころには声が元気になっていた。
退院2日前には「杖は苦手だからいらない。」と言った。
私が「何かにつかまりながらなら歩ける?」と聞くと、
「つかまらなくても歩ける。」と返事が返ってきた。
迎えに行くと、普通に歩いていた。
コメダ珈琲のモーニングが食べたいと言うので、連れていった。
その後、スーパーで買い物がしたいと言うので、連れていった。
歩くことに問題は無かった。
会話もいつも通りだった。
少しホッとした。
しばらくの間は今のまま様子見をしようと思う。