せとるこの日々

更年期 ああ更年期 更年期

観劇

先週は舞台を観に行ってきた。
今まで、音楽のコンサートには数えきれないほど行ったが、観劇はたぶん片手で収まるくらいの数しか行っていない。
最後に行ったのは20数年前の劇団四季の『オペラ座の怪人』だったかな。

今回は『マーキュリー・ファー』という舞台を観に行った。
主演は吉沢さんと北村匠海さん。
そう、私はミーハーである。

愛知、東京、兵庫の週末の10公演くらいの先行チケットに申し込んで、「全部当たったらどうしよう。」なんてとてもポジティブな心配をしていたが、今をときめく二大若手俳優の舞台チケットなんてそう簡単に取れるものではなかった。

かろうじて地元愛知のチケット1回分が取れた。
今までの自分の運からいったら、全滅していただろうから、一昨年亡くなったじーちゃんがプレゼントしてくれたんだと思った。
じーちゃんの写真に「ありがとう。」と言って、「いい席が届きますように。」とお願いした。

チケット発送のお知らせが来て、旦那に舞台を観に行くことを伝えた。
吉沢亮北村匠海の舞台観に行ってくるね。」
私がそう言うと、
「東京?」
と旦那が聞いてきた。
東京まで観に行くのか?と聞いたのかと思って、
「いや、刈谷
と私は答えた。
愛知県刈谷市の劇場で上演される。
「いや、東京リベンジャーズやるの?」
と旦那が聞いた。
映画の『東京リベンジャーズ』には吉沢さんも北村さんも主要メンバーで出演していた。
おお、旦那はこの二人の若手俳優を認識できるようになっていたのか!と驚いた。
「いや、東京リベンジャーズじゃない。他の演目。」
私が答えると、「ふーん。」と言って、会話が終わった。

チケットが届くと、2階の1列目だった。
前に視界を遮るものが無いので、おばさんにはいい席かな、と思って、じーちゃんの写真にお礼を言った。

道路ナビを見たら、家から劇場までは1時間15分だった。
ビビりのため、2時間前に家を出た。
驚いたことに3か所で渋滞があった。
舞台の内容は夢も希望もない疲労感の残るものという情報を得ていた。
だが、劇場に着く前に渋滞で結構な疲労を感じていた。

何とか開演10分前に席に着いた。
2階1列目は舞台の全体が見渡せる。
静かに始まった。
あれ・・・、顔が見えない。
矯正視力0.7~0.8の私には役者さんの表情が見えなかった。

ネットで安物の双眼鏡を注文して、届いたものを家でのぞいたら、3m以上先のものはボケて見えない。近くなら大きくみえる。単なるルーペじゃないか。
急いで近くのホームセンターに行って単眼鏡というものを購入した。
小さいけど、遠くもキレイに見えた。
劇場にはこの単眼鏡を持って行った。
これが大活躍だった。
上演時間130分のうち30分くらいは単眼鏡をのぞいていた。

劇場の音響はとても良く、耳があまりよくない私でもほぼ聞き取れた。
なので、セリフを聞いて物語を追っていった部分も多かった。

内容は重いものだったが、見応えはあり、胸がヒリヒリした。
でも、視力は大事だなあ、と痛感した。
これからはもっと遠くの緑を見よう。

家に帰って、じーちゃんに「次があったら、1階の10列目以内の席当ててね。」とお願いした。
次はあるのだろうか。

f:id:setoruko85:20220306195221j:plain

これが無かったら役者さんの顔がまったく分からなかった・・・。