せとるこの日々

更年期 ああ更年期 更年期

愛知の署名

じーちゃんのお兄さんは2人が戦争に行った。

上のお兄さんが23歳、2番目のお兄さんが21歳の時に戦地で亡くなった。
独身だった。

23歳と21歳といったら、まだまだこれからという若さだ。
じーちゃんが平均寿命+7歳長生きできたのは、お兄さん達も守ってくれたのかな、なんて思った。

昨年、愛知県であった芸術祭の一区画で特攻隊の寄せ書き風の日本国旗をドームに張り付けて『間抜けな日本人の墓』という展示があったそうだ。
戦争で亡くなった兵士を間抜けというのだろうか。
じーちゃんのお兄さん達は間抜けではない。

その一区画には昭和天皇の写真をバーナーで焼いてその灰を土足で踏みつける映像もあった。
ネットで見たが、人の写真を焼いて踏みつけるというものはいかがなものかと思った。

すぐ反対意見が出て、中止したが、その後再開を強行した。
コロナ禍に愛知県は名古屋市にその芸術祭の補助金を請求する裁判を起こした。

なんじゃそりゃ、と思った。

先日、ネットで愛知県知事のリコール運動をしていることを知った。
一連の流れに対する知事の姿勢に抗議するものだ。
私はじーちゃんのお兄さん達は間抜けじゃない、と思って署名をしてきた。

87万の署名が必要とのことで、64地区での署名が終了して43万人の署名が集まったらしい。
残りは選挙等で日程が変わった5地区。
あと5地区で40数万人の署名は有権者の60%くらい必要なようだ。(現在集まっているのは64地区の有権者の6%くらいの量。)
ちょっと87万の署名が集まるのは難しい。

大人の事情か報道規制があるのか、芸術祭での問題になっている『間抜けな日本人の墓』や写真を焼いて土足で踏みつける展示物の解説はテレビで見た事がない。

リコール運動も64地区の署名が終わったあたりからテレビで見る様になった。

職場で署名してきたことを言うと、
「なんか、やってるみたいですねえ。」
という返事が返ってきた。
知ってるけど、興味がないようだった。

私のまわりで署名の話題はない。
知らない人、知っていても興味がない人が多いようだ。
まわりの話題はGo To イートやGo To トラベルが多い。

私もじーちゃんが目が離せない状態だったら、署名に行ってなかったかもしれない。

それくらいなことかもしれないが、偏った思想に説明なしに公金を使うことは勘弁していただきたいと思う。
この署名運動がこの先の抑止力になればいいな、とは思う。