せとるこの日々

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いとこと奥さん

旦那のいとこは自動車修理や中古車販売等の街の車屋さんをしている。
なので、車の点検や自動車保険はいとこの車屋さんでお願いしている。
ドライブレコーダーもここで付けてもらった。
なんだかんだで2~3ヶ月に1度は行っている。

この春、旦那がいとこの車屋さんに行った時、話の流れで、
「嫁さん(私)が行く予定だったライブハウスの『ボヘミアン・ラプソデイ』が延期になった。」
と言ったところ、いとこが、
「え?『ボヘミアン・ラプソデイ』観るの?
僕も4回映画館行って、うちの(奥さん)と息子は6回行ったよ。」
と反応したらしい。

おお、こんな近くにボラプファミリーがいたのか、と感動した。
その後、私が車屋さんに行った時に、このいとことボラプ話をした。

先週、旦那が平日休みの日にオイル交換でいとこの車屋さんに行ってきた。

夕方、仕事から帰って来た私は、旦那の夕食の用意を始めた。
旦那はテレビを見ながら、車屋さんでいとこと1時間くらい話をした、と説明を始めた。
いとこの奥さんがほとんど家事をしないということを聞いてきたらしい。

いとこの奥さんは、私以上に人見知りする人で、車屋さんには顔を出さない。
もう10年以上会っていないが、お嬢様っぽいかわいらしい人だったと思う。

「奥さんが家事を全然しないらしくて、いとこの部屋が2階にあるから、リフォームして2階にキッチンを作ったらしい。
で、帰ってから、いとこがご飯作るんだって。」

フライパンを振っている私に、「何もやらないって、凄い奥さんだよなー。」みたいな言い方をして、私にも「凄い奥さんだねー。」と言わせたいようだった。

だが、私の口からは、
「いいなー、いいなー。
専業主婦で家事を何にもしなくていいなんて、いいなー。
いいなー、いいなー。うらやましいなー。
いいなー、いいなー。」
という言葉が出た。心から出た言葉だった。

「いいなー。」だけでも20回くらい連呼したように思う。

その後、少し間があってから、旦那が、
「明日、ご飯食べに行くか。」
と言った。

私は心の中で軽くガッツポーズをした。
旦那のいとこと奥さんのおかげで翌日の夕食の用意をしなくてすんだ。
いとこと奥さんありがとう、と感謝した。