せとるこの日々

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二七日(ふたなのか)

先週の日曜日に二七日法要をした。

何年か前、お義姉さんが亡くなった時に7日毎に法要があると聞いた。
同じ市だが、お義姉さんの家は奥地だったので、そちらはそういう風習があるのか、と思っていた。

そうではなかった。
この辺り一帯は7日毎の法要があるらしい。
ネットを見ると『読経は省略されることがほとんどです。』なんて書いてあったが、我が家は省略されなかった。

まあ日曜日にあるので問題はない。

初七日から七七日(49日)まで、故人がどの世界に行けるか裁きを受けるそうだ。
残された者が法要をつとめる事により、この世からあの世へ善を送り、故人の善が増し、罪が軽減されるという。
なんだかなー、と思う部分もあるが、じーちゃんが無事いい世界へ行けるように七七日まで法要をしよう。

二七日は初江王(しょごうおう)が生前に盗みがないか調べるらしい。

じーちゃんは盗まれたことはあっても盗んだことはありませんよー、とお経を唱えながら念じておいた。

私が嫁いで来るまで、平日の日中はじーちゃんが一人で家にいた。
セールスが来て、言葉巧みに使わないものをたくさん買わされたらしい。
その時の領収書を見ると大体30万円前後のものが多い。
これくらいの値段なら払えるだろう、とセールスマンは分かるのだろうか。

ある時、業者が来て、外壁を直すと言って、じーちゃんは言われるままに30万円払った。
ブロックをいくつか置いていって、次の日から来なくなったそうだ。
旦那は警察に相談に行ったが、業者の電話番号も住所も嘘だったらしい。
「悪い人には見えんかったけどなあ。」
と、じーちゃんは言ったと聞いた。

私が嫁いで来てから、セールスの電話も訪問もすべて私が断った。

こんなじーちゃんだったんです。盗みなんてしてませんよー、と念じた。

愛知県ではお坊さんのことを「おっさま」と呼ぶ。
親しみが湧く呼び名だと思う。
ちなみに「お」にアクセントがある。

経本を見ながらおっさまとお経を唱えると背筋がピンと張る。
なんか心が洗われ、いいことをしているような感覚がする。
これでじーちゃんの善が増すんだな。

でも元々善人のじーちゃんなんだがなあ。
まあもっと善人になってもらいましょう。

今日は三七日(みなのか)法要がある。
今日もじーちゃんに善を送りましょう。