せとるこの日々

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お葬式の後

じーちゃんが亡くなったら、慌てることなく、後悔なくじーちゃんを見送りたいと思っていた。

葬儀は葬儀会社のスタッフが手取り足取り説明してくれ用意してくれたので、なんら問題はなかった。

事前相談をしていたので、祭壇のサイズや香典返しをどれにしよう、と迷うことも無かった。

滞りなく葬式も終わり、じーちゃんを無事見送ることができて安心し、満足した。

だが、その後にやることがたくさんあることは頭になかった。

初七日は葬儀の時に一緒にしたが、14日後から7日毎の法要があるらしい。
そういえば、そんなこと前に聞いたことあったなあ、くらいの感覚だった。

14日後の二七日(ふたなのか)の日程と時間、ついでに四十九日の日程と時間をお寺と相談。
四十九日の日程と時間を葬儀会社に報告して昼食のホールを予約。
位牌の準備、墓石に名前を入れる、忌明けに渡す香典返しの選定等。
役所で医療保険の喪失届、年金の停止手続き、土地の相続等の事務手続き。
なんだかやることがいっぱいある。

乳がん治療の時、手術が終わって「ああ、無事終わったー。」と喜んでいたら、その後の抗がん剤放射線治療の方が長くて面倒だった。
今はお葬式が終わって「ああ、無事終わったー。」とホッとしたら、その後にやることが多く驚いている。
少ーしだけ似ている気がした。

葬儀後の週末に葬儀会社のアフターサポート担当という人が来た。
忌明けの香典返しや四十九日など葬儀後に必要な手助けをしてくれるらしい。
へー、それぞれ担当が変わるのか。

「もしかして奥さんの時に私が担当したかも。」
担当者が言った。
じーちゃんの奥さんは25年くらい前に他界している。
この25年で我が家周辺の風景も結構変わったらしい。
なので、担当者も自信なさそうに言った。

担当者が帰った後に倉庫になっている古い家に行き、じーちゃんの奥さんの葬儀記録を見た。
すると、さっきの担当者の名刺があった。
おおー、ご縁を感じた。

小さい市なので、ありえる話だが、何か感動した。

四十九日までやることがたくさんあるが、じーちゃんに安心してもらえるように、じーちゃんをちゃんと見送る手続きをやっていこう。