せとるこの日々

更年期 ああ更年期 更年期

喪主とその妻

旦那と私はヘタレだ。
じーちゃんにもしもの時があったらきっと慌てる。
ああすれば良かった、と後悔したくなかった。

7月に入ってから葬儀の事前相談をしていた。
二軒聞きに行った。
ざっと見積もるとそう変わらない金額だったので、担当者の感じがいい方の葬儀会社でお願いすることにした。

こんな時期なので、家族葬にするか一般葬にするか悩んだ。
担当者から「家族葬は小さい建物で密になる可能性があるから、ホールで間隔開けて座った方が予防になると思います。」と説明を受けた。

また、家族葬だと後から家に線香をあげに来る人が入れ替わり来るので、一般葬で一度に対応した方がいいとも聞いた。

確かに。
絶対家族葬がいい、とは決めていなかったので、一般葬で行うことにした。

初日の午前は役所に行って死亡届と火葬許可証の申請と介護保険の喪失届を出した。
旦那は親戚や友人に電話連絡をしていた。

午後は枕経と葬儀の打ち合わせで半日。

2日目は午前に湯灌の儀があって、通夜は19時からだったが喪主は15時には控室にいるようにとのことだった。忙しいな。

通夜では声は出なかったが、涙が出続けた。
マスクをしていたおかげで涙はマスクが吸ってくれた。
ついでに鼻水も隠すことができた。

そのまま控室で一泊してじーちゃんと最後の夜を過ごした。

3日目は午前に告別式。
火葬場に行って、お昼を食べて、午後に収骨に行った。
解散は夕方。

今まで、通夜は夜に行って、告別式の日は1日、という感覚だったが、喪主とその妻は違った。

病院から葬儀会社に電話してから解散するまで3日間が一連の流れだった。
喪主というのは忙しいものなんだな。

こんな時期なので、教育関係、医療関係で働く親戚は参列しなかった。
というか出来なかった。
もしものことがあってはいけない。

友人・知人もまあこんなもんでしょ、といった人数だった。
じーちゃんの同年代の友人はほとんど残っていない。

葬儀会社はとても慣れていて、安心して式を進めることができた。

じーちゃんが2ヶ月入院したのは、私達の気持ちの整理と慌てないで葬儀の準備ができるようにという準備期間をくれたのかな、と思った。

無事、じーちゃんを見送ることができた。
とてもスムーズに全てが進んだのでヘタレ夫婦は逆に「何も問題ないけど、大丈夫?」と心配になるくらいだった。

これで四十九日まで何もないかと思っていたら、7日ごとの法要があるらしい。
喪主って忙しいんだなあ。